- 東大卒YouTuber マスザワ内閣。 「社会の悪をぶった斬る」をテーマに日本の社会問題を幅広く取り上げる。 マルチ商法や悪徳商法に潜入しその実態を暴く動画が人気。 2018年9月末に動画投稿開始してから約4ヶ月でチャンネル登録者数1万人を突破。
一番人気の動画は再生回数50万回を記録した。
その他趣味である横浜DeNAベイスターズ応援チャンネルで野球の楽しさを伝える活動も行っている。
「警備業」と聞くと一般の人たちは正直良い印象を持たない。危ない、きつい、怖い...確かに当てはまるところもかもしれない。しかし私は警備業の未来は明るいと今回の対談で感じた。今の日本において警備員がいない世界はありえない。街を歩いているとあなたも多くの警備員を見かけるだろう。今後AIやロボットの時代が訪れようとも人を守るというその役割は廃れることなく、活躍の場が多く見込まれる。海外に目を向けてみても、日本ほど警備員を見かける国は多くない。アジア諸国の経済発展がめざましい中で警備業の需要は今後大幅な増加が予想される。そのときに警備業の先進国として伝えられることは多くあるだろう。
そして何よりも株式会社きたむらをはじめ警備業界全体で警備業を盛り上げようという熱量がとても高い。警備員全員が自分の仕事を誇らしく思えるように業務を改善し、イメージを底上げし、常識を覆そうとしている。
そんな警備業界、これからの展開が非常に面白い。日本が令和という元号に変わったように警備業界でも”改元”が起こるのではないだろうか。ぜひこれからも注目していきたいと思う。
- 警備員ってどうやったらなれるのでしょうか?
- 以前私の動画にご出演いただいた際に、新人は研修を受けるというお話しをお聞きしました。
そこをもっと詳しく教えてもらえますか?
どのような過程を経て警備員として活躍できるのでしょうか。
- 20時間以上の新任研修を受ける必要があります。
- 20時間以上の新任研修を受ける必要があります。警備業に関する基本原則と各業務別(交通・施設などの別…)有資格者は免除などがあります。
- 警備員って全国でいったい何人くらい従事していらっしゃるのでしょうか?
- 最近はリアルイベントも増えていたり、安全に気を遣う企業が増えている中で非常にその需要が高まっていると感じております。
感覚では数十万人ほどなのかなという気がしているのですが、いかがでしょう。
- 54万人前後です。
- 54万人前後です。まだまだ不足しています。
- 女性警備員ってどのくらいいらっしゃるのでしょうか?
- 最近は様々な現場で女性の進出が進んでおり、最近だとトラックやバスの運転手、建設会社などでも積極的に女性を活用していく姿勢を見せる会社が多いと聞きました。
男性のイメージが強い警備員ですが、女性警備員も活躍していらっしゃるのでしょうか。
また女性が特に活躍する場所はどこでしょうか。
- 全体の6%前後です…
- 女性は本当にもっと活躍して欲しいですが。全体の6%前後ですが、2号(交通誘導・雑踏)が一番少ないと思われます。お客様や近隣対応で女性を求められることが多いのですが、特に2号業務は外での仕事でトイレの問題などがありますので、女性警備員数はなかなか増えません。各社対策は講じていますが…
- 警備員ってどれくらい稼げるのでしょうか?
- 失礼ですが警備員って正直そこまで給料が高くないイメージがあります。
実際どうなのでしょう。警備員の給料イメージとどういう人が昇給していってこのくらいもらっている人もいるという事例も教えていただけますか。
- 日給9,000~11,000円程度が平均です。
- そもそもバイトメインの仕事いうイメージでしょうか?実際アルバイト日給月給制で日払いをあてにしている(せざるを得ない)人が大半です。日給9,000~11,000円程度が平均です。そこに+で資格手当(資格保持者)リーダー手当・夜間の仕事もあるので深夜割増賃金等が発生するので、アルバイトでもフル(週5~6日)稼働すると30万円以上になります。警備員のアルバイトだけでこれ以上稼ぐには休みなく働くしかありませんが、今はそういう時代じゃない?ので、正社員になり警備員の指導教育に携わったり、もしくは中小であれば経営幹部への道も他業種よりも門戸開放しています。そうなってくれば年収500万円は超えてきます。少ない…と思われるかもしれませんが、自分の力で切り開ける可能性はあります。
- 警備員って休みを取れるのでしょうか?
- 警備業界も今人手不足の波が押し寄せていると聞きました。
土日や夜間業務も多い中で実際に休みは取れているのでしょうか。
その労働実態をお聞きしたいです。
- 弊社では正社員の場合、週休2日制です。
- 上述しましたが、今は「休みなく働く」という事にいろいろ規制がかかりますし、またそういう無理をする人は昔に比べて減りました。人手が不足している部分は外注に仕事を回したりしています。(泣く泣く…です。)
それでも足りない部分はローテーションで廻していますが、時期によっては休みが取りにくくなる事があるのも現実です。
弊社では警備員を以前は「アルバイト」で募集していましたが、現在は「正社員」での募集をメインにしています。週休2日制です。勿論休めない時は休日割増賃金です。
ただ、できる限り「代休」をとってもらうようにしています。
正社員で不足した部分を「アルバイト・契約社員」に稼働してもらうように今後はしていきたいと考えています。
そしていずれは正社員100%にし、変則的なシフトをうまく廻し一人一人の負担を軽減したいです。
- 警備員ってどんな人が多いのでしょうか?
- 以前私の動画では底辺警備員の実態として過去にいらっしゃった変な人たちを北村社長に語っていただきましたが、実際どんな人が警備員になることが多いのでしょうか?
- 老若男女問わず、多種多様の方がいます。
- 高2の息子が先日「警備員って元気なおじいちゃんがやる仕事でしょ?」と言っていました。
まだそんなイメージでしかないのかとがっかりしたのですが…
❶ 定年退職後のお小遣い稼ぎがしたい人
❷ 定年退職前で心が折れた?かなんらかのアクシデントで失職した人
❸ 若年層のホワイトカラー職が向いていない(と思い込んでいるも含)人
❹ 退職自衛官
❺ 一部現場仕事に生きがい遣り甲斐を見出した人
❻ ジプシー
- 警備業ってロボットやAIの時代にどうなっちゃうのでしょうか?
- 今後ますますのIT技術の発展によってたくさんの仕事がなくなると言われています。
10年から20年の間に今ある仕事の約半数がなくなるという報道もありました。警備業界はこのロボット・AIの時代においてどうなっていくと予測されていますか?
警備業界の中でもこの分野はITに置き換わり、この分野はなくならないといった共通認識があったりするのでしょうか?
- 完全に自動化とはならないと思います。
- 既に施設の出入管理などは機械が人を判別するようになっていますし、先日私も通行止めなどをし、実際の警備員とトランシーバで連携の取れるAI警備システムを見学してきました。
但し、完全に自動化とはならないと思います。そのシステムを管理するのは人間です。
2号警備(交通・雑踏)は1号警備(施設)警備などに比べて流動的な業務内容が多くルーティーンではない部分は人にしかできない…ように今は思っていますが…
実際完全自動化になってそうなったときには…もそれを導入する力を蓄えておくしかないと…
ただ、この警備業が必要なくなったとしたら、人生100年時代の中高年の雇用の受皿がなくなり日本は崩壊する気がします。
- 警備会社の違いはなんでしょう?
- 警備員になりたいと思った時にたくさんの求人があり、どの警備会社を選ぶべきかという基準で悩む方も多いと思います。
警備会社ごとの違いや、求人において気をつけた方がいい点があったら教えてください。
- 正直アルバイトであればどこもそう変わらないです。
- 正直アルバイトであればどこもそう変わらないです。
詳細はkeibi-baito.jp(警備バイトするならまず見るサイト)にわかりやすくまとめてあります。
ただ、今は人手が不足している会社がほとんどですので、他社の警備員を金銭をちらつかせ平気で引っ張っていったりします。
そういう事も必要かもしれないですが、そういう事をあからさまにやり続ける会社はいろんな意味で危なく。そしてそれに手を貸す人たちや流れていく人達がその後日の目を見たという話をあまり聞きませんので、そういう事があるような会社はお勧めしないです。
本当に力のある会社も人もそんな事はしないからです。
- 警備員の繁忙期はいつなのでしょうか?
- 業界ごとに年度末は忙しい、夏は忙しいといった繁忙期がありますが、警備業界って特に忙しい時期ってあったりするのでしょうか。
私の予想ではイベントが増える夏休みとか忙しいのかなと思ったのですが。
- 繁忙期は年度の後半になります。
- 公共工事を請け負う事が多いので、繁忙期は年度の後半になります。
10月~翌年3月で、4~6月頃は閑散期です。ただここ数年は閑散期が少なくなりました。
- 警備員の職業病みたいなのはありますか?
- 警備員あるあるが聞きたいです!
例えば私のようなYouTuberであれば、居酒屋で「YouTuber」という単語が聞こえるとビクッとする、電車でYouTube見ている人がどんな動画見ているのか覗いてしまう、などはあるあるです。笑
警備員だからこそ日常生活でやってしまうことってありますでしょうか。
- 街で見かける警備員の対応が気になって仕方ないです。
- 私の場合は街で見かける警備員の対応が気になって仕方ないです(笑)
そしてちゃんと対応していないと無性に腹が立ちます。
ただ、私は経営の立場の観点なので、このあるある宿題にさせてください。
現場の社員にアンケートとりたいです。現場社員のアンケート結果です。
- ●仕事をしている夢を見る。
- ●普段の生活でも、周囲の安全確認(指差し確認・声出し確認など)をしてしまう。
- ●他社の警備員の動きや服装などを見てしまう。
- ●普段の生活でも、「了解です!」と言ってしまう。
- ●とにかく、足が痛い。
- ●誘導棒がライトセイバーに見えてしまい、ジェダイ騎士と錯覚してしまう。
- 警備業って危険ではないですか?
- 警備業って暴漢と戦ったり、有事の時に先頭に立つ職業ですから危険と隣り合わせの部分もあると思います。
実際そういった危険に遭われることってどのくらいあるのでしょうか。
- 自分の身を守る!!ことを前提の指導教育をします。
- まず、自分の身を守る!!ことを前提の指導教育をします。
そうはいっても不特定多数の人がいる場所や車道での仕事ですから、事故はゼロではありません。がお陰様で弊社14年間事故で重大なケガに繋がった事はありません。(加害者被害者とも)
ただ、今は本当に工事現場などでも危機管理がしっかりしていますので、皆さまが思っているより危険ではありません。勿論危険な作業を手伝う事も禁止です。
(これを昔はサービスの一環で遣らざるを得なかったのですが…)
- 外国人って警備員でも増えてますか?
- 最近本当にいろいろなところで外国人労働者を目にする機会が増えましたよね。
コンビニや飲食店は外国人の方が多いのではないかという勢いです。
人手不足と言われている警備業界ではどうなのでしょうか?
やはり外国人の採用が増えているのでしょうか。
- 警備業界で外国人の雇用を歓迎する空気ではないようです。
- 治安・言葉・コミュニケーション問題などもありあまり警備業界で外国人の雇用を歓迎する空気ではないようです。
全くいなくはないですが、課題も多く今後も爆発的に…増えるのは難しい気がします。
- 警備業界の社長さんはどんなルートが多いのでしょうか?
- 警備業界で独立する人はどんな方が多いのでしょうか。
警備員として活動している中でスキルをつけて、自分でやっていくというのが王道ルートですか?
- 警備会社で警備員をやったのがきっかけ…とよく聞きます。
- そうですね。どこかの警備会社で警備員をやったのがきっかけ…という方の話をよく聞きます。ただ、その会社で資格をとり。ノウハウを持って、お客さんや果ては警備員までも持ってシラっと独立!!って人も数多く見ました(笑)
そんな輩がいる一方で、きちんと手順を踏んで暖簾分けのをしてもらっての独立っていう方も多くいます。
あとは、警察OBが警備会社社長ってっズルい(笑)パターンもあります。
なんせノウハウ最初からありますし。警察官時代に警備の資格全て取得していますので…
※ちなみに私は上記のパターンのどこにも当てはまっておりません。
- 警備員の横のつながりってありますか?
- 警備員って基本的な業務は一人でこなすものというイメージがあります。
同僚や同じ職場の方々と交流する機会はあるのでしょうか?
- プライベートでも仲良くしている警備員は多いです。
- 現場によっては数か月数年単位で同じメンバーで仕事をすることがあるのでプライベートでも仲良くしている警備員は多いです。
あとは警備会社は「現任研修」が義務づけられているので、そこで一堂に会する機会があります。弊社は支店ごとの暑気払いの会や、忘年会を任意参加で毎年開催しています。
- 警備員のやりがいはなんですか?
- 警備員をやっていて楽しいこと、嬉しかったことを教えて欲しいです。
ちなみにYouTuberはコメント欄で視聴者さんから反響が大きかった時や、北村社長みたいにまっすうの動画面白いって直接言われた時にやりがいを感じます!笑
- 皆で「お疲れ様でした!!」と終えられたときです。
- 私は現場で、近隣住民の方がやさしく声をかけてくださったり、体力的に疲れていても滞りなく現場が終了し皆で「お疲れ様でした!!」と終えられたときに、毎回良かったな~と感じます。ただこれも経営の観点なので、宿題で現場社員にアンケート取ります!!
現場社員のアンケート結果です。
- ●直行・直帰ができるので、時間の有効利用ができる。
- ●誘導した方から「ありがとう、ご苦労様」など感謝の言葉をいただいた時。
- ●事故なく無事業務が終了した時。
- ●安心・安全を守る仕事。
- ●学歴・性別・年齢に関係なく、ステップアップできるところ。
- 警備員の辛いところはありますか?
- 逆に今度は辛いことを教えてください!
仕事である以上、辛いことっていうのはあるもんですよね。最近は変な日本人、ちょっとヤバイ人も増えていますからね、警備員の方も苦労なされているのではないでしょうか。
- 異常に暑かったり、凍える冬場だったりの現場は
泣きたくなるほど辛いです。 - 2号(交通・雑踏)はまず。
異常に暑かったり、凍える冬場だったりの現場は泣きたくなるほど辛いです。
ただ…ここも毎年対策をとっていますので(対策用品や衣服や現場での休憩の配慮などなど)
職業柄…なれますが…
そうです!!ヤバいクレーマーに目をつけられた時が…(笑)正論なんて通じませんので。
ひたすら謝る…ただもう。ね。人間辛抱だ!!
ちなみに私は無理難題をふっかけるクレーマーの対応をしているとき「この人はプライベートで幸せ感じられてない悲しい人なんだ」と思って…耐えています。
性悪です。結構…
- 警備員になってよかったことは何でしょうか?
- やりがいや辛いことをお聞きしましたが、全てトータルして警備員になってよかったと思うことはなんでしょう。
北村社長が警備業界に長年いらっしゃる理由もお聞きしたいです。
- いろいろな出会いと経験を経て性善説を信じるようになれました。
- これも私がよかったと思う事は経営者の観点からになってしまうので。
現場社員にアンケート案件です!!
私はこの業界に携わったこの20数年間で良くも悪くもいろいろな出会いと経験を経てちょっとダメな人も可愛いと思えるように(笑)性善説を信じるようになれました。
一人でも私の会社で働きたい!!という人がいることがやり続けている理由です。
長年いる理由は生きるためですけどね。
- 警備員で学べるものはなんですか?
- どの職業も学べるものが多くありますよね。
私は高校生のときマクドナルドでバイトしていたのですが、その動きや役割の全てが効率化されていてとても勉強になりました。
警備員ではどのようなことを学んだり、スキルをつけたりすることができるでしょうか?
- 警備業法をはじめ道路交通法など必要法令から始まり…
- 警備業法をはじめ道路交通法など必要法令を学ぶことから始まり大人になってからなかなかしない勉強をしなければなりません。
現場での役割もその時々臨機応変に効率化や安全性を考えるということの繰り返しですので学べる事はかなり多いです。
警備員をきっちりこなせた人は他業種へ転職しても成功する確率が高いと思います。これも現場社員のアンケートとりました。以下結果となります。
- ●地図の見方、道路交通法を学べる。
- ●チームワークの大切さ、人との付き合い方・接し方。
- ●人は見かけによらない事を学べる。
- ●礼儀・挨拶・規律・忍耐力・コミュニケーション・協調性・危険予測能力など学べる。
- ●守るという使命感。
- 北村社長が警備業界で成し遂げたいのものはなんでしょう。
- 現在警備業界の改革に精力的に取り組んでいらっしゃる北村社長が将来的に成し遂げたいことをお聞きしたいです。
長年警備業界に尽くしてきた北村社長が見据える未来とはなんなんでしょうか?
- 警備の仕事を通じて少しでも緩和できたらいいなと思います。
- 人生100年時代の闇の方の問題(死にたくても死ねない…)で高齢になっても働き続けることももう現実になっていますし、中高年の引きこもりの問題も然り。
ここを警備の仕事を通じて少しでも緩和できたらいいなと思います。
あとはAI・IOTをうまく取り入れて人的警備を融合し、若者の職業選択肢の中にもっと警備が入るようにしたいです。
- どんな人に警備員になってほしいですか?
- 警備業界が求める存在とはどのようなものなのでしょう。
私のイメージだと正義感があって細かいところに目が行き届く人が
警備に合っていると思うのですがいかがでしょう。
- 当たり前の事が当たり前にできる人です。
- 北村社長が警備業界に入った理由とはなんですか?
- みなさん様々な理由で警備員になっていると思うのですが、
北村社長はどのような理由だったのでしょうか?
- また…別の場でこれは…(笑)
- これは原稿用紙30枚必要なので…( ´艸`)
私は警備員としてこの業界に入ったのではありません。また…別の場でこれは…(笑)
- 警備業界のイメージと現実のギャップはありますか?
- 世間的に警備業界に抱かれているイメージってあると思うんです。
変な人の対応しなきゃいけないとか、生活が不規則とか。実際、中の人から見てこれは偏見で現実は違うというものがあったら教えていただけますか?
- 働き方改革で残業も減ってきています。
- まさに「アルバイト」の仕事・中高年の仕事というイメージだと思うのです。
夜勤もあるので、不規則にもなりがち…で…ここは偏見ではなくまだまだまだまだ現実ですね。
ただ、今は弊社もそうですが、中高年でも「正社員」できっちり雇用して安定的収入を得られるようにはなってきていますし。不規則なシフトも以前に比べたら減ってきていますし働き方改革で残業もそんなにはないです。
変な人の対応…は基本的には始めは警備員対応ですが。困ったときは現場監督・現場責任者を呼んで対応してもらう事が基本ですので、最終的には回避できます。