2023年の干支「癸卯」
DECEMBER 25,2022入社2年目のハットトリックです。
2023年の干支「癸卯」は諦めず無理はせず。停滞した世の中に希望が芽吹く年
2023年の干支「癸卯」(みずのと・う)は諦めず無理はせず。
2023年の干支「癸卯」は、寒気が緩み、萌芽を促す年 2023年は卯年。
ウサギは寂しがり屋で繊細な性格をしているという。
静かで落ち着ける環境が大事な年であることの暗示だろうか 。
干支は古来、未来を探るための手段として使われてきた。
干支は中国の古い思想である「陰陽五行思想」を礎にした60年周期で循環する暦で、それぞれに意味を持っている。
それによると「癸卯」は、「寒気が緩み、萌芽を促す年」になるようだ。
コロナ禍以降、停滞し続けていた世の中に、そろそろ希望が芽吹く春がやってきそうなのである。
ただし今まで培ってきた自身の力が試される年であることも示唆しているため、最後まで諦めずに希望を持ち続けながら、でも無理をしすぎないことが道を開く鍵になりそうである。
陰陽五行思想や風水、干支は天意を探るために生まれた 干支は、十干(じっかん)と十二支の組み合わせでできている。
十干は「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類あり、太陽を象徴とした生命の循環を表している。
十二支は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の12種類あり、月を象徴とした生命の循環を表している。
干支はこの2つを組み合わせて60種類あり、60年をかけて一巡する。
干支の礎である「陰陽五行思想」とは、世の中のすべては独自の性質を持つ5種類の元素「木・火・土・金・水(もっかどごんすい)」に分類され、それぞれが「陰」と「陽」に分かれるという思想である。
干支の十干、十二支も5種類の元素「木・火・土・金・水」、そして「陰」と「陽」に分類され、組み合わせによってまた意味が変わる。
世の中は自然の中で循環をしている。
昼と夜が繰り返され、雄と雌で子孫を残し、水を飲み、火で暖をとり、古木の虚(うろ)で雨風をしのぎ、金の斧で獲物を獲り、土を耕し作物を育てる。
しかしそんな中でも予期せぬ災いは起こり、突然の死が訪れる。
古代の人たちは、それらを前もって知る方法はないかと必死に考えた。
日の巡りに何かヒントはないか、月の満ち欠けに印はないか、季節の変化に、星の瞬きに何か予兆はないか。
人は知恵を持って生まれた瞬間から死を知り、己が生きることの意味を探してきた。
そして天意を知ることこそが人の道であると考え、生まれたのが「陰陽五行思想」であり、風水であり、干支である。これらは世の中の森羅万象を解き明かし、人知を超えた天意を探るための学問、自然哲学なのである。
癸卯は厳冬が去り、春の兆しが訪れたことを表す 「癸卯」は、十干が「癸(みずのと)」、十二支が「卯(う)」である。
これらが何を意味しているのか、2つの視点から考察する。
「陰陽五行思想」から見た「十干(太陽を象徴とした生命循環)」と「十二支(月を象徴とした生命循環)」がそれぞれ何を指し示しているか、そしてそれらが組み合わさることでどんな意味になるのか。
「癸」は十干の10番目、生命の循環でいえば最後に位置し、次の生命を育む準備が完了した状態を表している。
「癸」は「みずのと」、「陰陽五行思想」では「水の弟」と表記し、これは「水の陰」を意味する。
五行の「水」は静寂、堅守、停滞、冬の象徴である。「陰」は控えめや小さいといった意味である。つまり「癸」は、小寒、閑静、渋滞といったことを表している。
要は、まだ固いが少し動きが出てきた状態といったところである。
「卯」は十二支の4番目で、草木が地面をおおうようになった状態を表している。萌え出る春のイメージである。
「卯」は「陰陽五行思想」では「木の陰」に分類される。
五行の「木」は成長、発育、誕生、春の象徴である。つまり「卯」は、控えめに成長することを表している。
これらが十干と十二支、それぞれ意味するところだが、問題は組み合わせである。
五行では関係性によって、お互いを打ち消し合ったり、強め合ったりといったことが起きる。
「癸」と「卯」の関係は、「水生木」の「相生」と呼ばれる組み合わせである。
これは水が木を育み、水がなければ木は枯れる。つまり「癸」が「卯」を補完し生かす関係である。
このように2023年の干支「癸卯」を「陰陽五行思想」で読み解くと、「寒気が緩み、萌芽を促す」、厳冬が去り春の兆しが訪れたことを表していることが分かる。
私自身、来年2023年は当たり年で年男である。
年齢も60歳という節目の年になるわけだが
諦めず無理はせず、これまで積み重ねてきた自身の力が試される年でもあるため、最後まで諦めずに希望を持ち続けようと思う。
「癸卯」は「寒気が緩み、萌芽を促す年」。皆さまに希望が芽吹く春が訪れることを祈りたい。